ヤングコーン

ヤングコーン(ベビーコーン)はスイートコーンの幼穂です。

国産品の生のものはあまり市場には流通していないようなので、居酒屋さんなどで提供されているものは高級食材です。
市場に出回らない理由は、ヤングコーンの収穫に適した時期が農薬散布の時期と重なり、収穫しても残留農薬の問題が懸念されるため、とも言われます。

旬は5~6月といわれますが、イコロ農園では7月頃になります。

<ヤングコーンの収穫>


イコロ農園では7月頃にスイートコーンの実(雌穂―しずい)が出来ます。最初の実が膨らみ始めると、その横に張り付くようにしてヤングコーンとなる実ができてきます。
最初の実を「一番子」と呼びますが、イコロ農園ではそれ以外の実は取ってしまってヤングコーンとして食べよう、ということにしています。


  1. 一番子の周りのヤングコーンをみつけます。うすい緑色のきれいなヒゲ(絹糸‐けんし)が目印です。
  2. 大元の茎が倒れないように押さえながら、ヤングコーンの根本近くに指を押し込み掴みます。
  3. 大元の茎が倒れないように押さえながら、ヤングコーンを手前に折り曲げて根本を折ります。根本が折れたら、逆に上に引きあげて分離させます。

    こうすることで本体や葉へのダメージを最小限にします。
    一番子の両側についたヤングコーンの根本が壊れるように強引に取ってしまうと、一番子の根本が細くなり風で折れるなどの被害が出やすくなりますので、慎重に。ヤングコーンが大きくなり過ぎた場合は特に注意が必要です。

<ヤングコーンの収穫後の処理>



濃い緑色の皮、汚れた皮を取り除いて、露出したヒゲ(絹糸)を切り落とします。



<ヤングコーンの調理前の処理>




 中腹の皮を指で割り開きます。
皮を上下に裂いて、根本を折り、皮からヤングコーンとヒゲを分離させます。





ヒゲとヤングコーンは一緒に調理してしまってもいいですが、何となく食べなれないモノを食べている感じになってしまうので、分離させて別に調理すると良いでしょう。



とても美しいヒゲ。不思議なことに数日放置しても乾いてしまうことがなく、何日も変わらない状態でそのまま鮮度を保ちます。漢方薬では南蛮毛という生薬として、利尿作用をはじめ様々な効果があるとされています。

<ヤングコーンの料理>



ヤングコーンとソーセージの炒め物

【材料】

ヤングコーン、ソーセージ、チャイブ

オリーブオイル、ニンニク、コンソメ、塩



コーンシルクのソテー

【材料】

ヤングコーンのヒゲ(コーンシルク)、ニンニク、たかのつめ

オリーブオイル、ニンニク、塩